2010/08/22

恐れ


マイブームのチャック・スペザーノの「ヴィジョン心理学」。
そのどういうところが気に入っているのかというと、ほんわりした精神世界の知識を、理論だった心理学をベースにチャックが上手に整理してくれているところです。
今までバラバラのピースで存在していたものが、ひとつの絵のどの部分にあたるのかよくわかるようになり、非常に勉強になります。

そのおかげで、罪悪感とか競争心、完璧主義、犠牲、などなどいろいろな事柄についてより深く理解することができました。

チャックの考え方としては、私たちの性質として、なぜか変化を恐れるという傾向があると言います。成長を恐れる気持ちがあるのです。
「変化(成長)した結果どうなるのか教えてくれれば(成長)する」というスタンスの人が結構いるのではないでしょうか。ですが、大概変化というのは、先が見えない曲がり角のようなもので、曲がってみなければ先に何があるのかわかりません。

で、大体の人が「ということは、何か恐ろしいことが待ち受けている可能性がある」と思うようで、「ということは、幸せが待ち受けているかもしれない」と思う人はあまりいないようです。

この「変化への恐れ」が大枠全てのベースになっていて、この恐れを無視しようとしたり、見ないようにしたり、気をそらしたりするように、表面的ないろいろなものが出て来ているのだと思います。

たとえば、

「私は強烈な劣等感があり、そのせいでいつも人間関係がうまくいかない」

と思っている人は大抵、この「強烈な劣等感」を解消しようといろいろなワークをやると思います。
それは間違っていないことだと思います。

でも、もう一歩踏み込むと、「強烈な劣等感がある限り、私は変化(成長)することを免れる」という気持ちがある可能性があります。

その場合は、「もし、この劣等感が解消されたら、次のステップはいったい何なのだろうか」ということに思いを巡らせてみます。

すると、もし劣等感がなくなったら、今までうまくいかなくても劣等感のせいといって逃れられていた人間関係に真正面から向き合わなくてはならなくなる、ということがあるかもしれません。

ということは、劣等感を解消しつつも、「新しい人間関係を創ることと真正面から向き合うことへの恐れ」も解消することが遅かれ早かれ必要になってくるということです。

こういう観点でみてみると、自分が認識しているうまくいっていない部分というのは、大概その先のステップへと進むことへの恐れがあるようで、いつまでも「言い訳」を創っては、停滞した状態でいることを自分で選択しているように思えてきました。

今はなんとかやっているのに、今はしあわせなのに、変化したら不幸になるかもしれない

これ自体も変化しないための言い訳にすぎません。

今幸せなら、自分がどんどん次の段階へすすめば、今の自分には想像もできないほどの喜びと幸せが自分のもとへとやってくるでしょう。

今幸せと感じていなくても、それは同じことです。

チャック曰く、「幸せでなければ、それは真実ではない」そうですから、基本私たちは「幸せ」であるはずです。

だから、恐れの罠に引っかからないように注意してください。
目の前にもっともらしい深刻な事態がチラついたら、それが自分の言い訳じゃないか、よく確認してみましょう。

人はごまかせても、自分はごまかせない、とよく言いますが、
案外自分もごまかされていることがありますよ(笑)

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