2016/03/21

ファッションが教えてくれること

前々回の「スタイリングの重要性」の話題の際に出た映画のお話です。

スタイリングって重要なのかもしれないなぁ〜とじんわり感じるきっかけとなった映画がありました。
それは「ファッションが教えてくれること」という映画です。
これはUS VOGUEの編集長アナ・ウィンターに密着したドキュメント映画で、ファッション紙にとっては重要な9月号のできるまでの出来事が綴られています。私はアナという人についてあまり知らなかったのですが、この映画を見てとっても勉強になりました。余計な愛想を振りまかない、人に嫌われることを恐れないという姿勢は、日本のサラリーマン社会ではなかなか見ないですが、こういうのも大事だなと感じました。
なんていうかこう、自分の責任下において何かを創り上げるなら、妥協しない姿勢は大切だと思うし、スポーツマンみたいな感じですが、結局は「自分との戦い」みたいなところがあるので、プロフェッショナルの流儀を見た、という感じで結構この映画気に入って何度も見ているんです。

で、そんな中、「スタイリングって大事」と思ったのは、アナからではなく、この映画で同じく大きく取り上げられている「グレイス」という方の作品を見たときです。グレイスさんはファッションページを創っている人の一人ですが、他の方の創るページとひと味もふた味も違って、独特の雰囲気のあるページをお創りになられている印象です。
映画の中でも出てくるのですが、モデルの着付けをご本人がされていて、やっぱりそれにより、洋服もモデルも、もちろんページ自体の完成度がグッと増している気がしたのです。ご本人もヴォーグのモデルでしたので、その時の経験も活かされているのかもしれませんが、心の中に持っている世界観が美しい、なんかそんな気がしました。

ファッションやファッション業界に興味のある方は、ちょい古の作品ですが一見の価値あり。まだ見たことないかた是非どうぞ。有名メゾンや有名フォトグラファーの素な感じが見れて面白いです。