2011/12/01

みなさんのおかげ


私はつい数年前くらいまで、自分ががんばったおかげで今の状態が得られている、すべては自分のおかげで、他の誰のおかげでもない、という考え方でした。

自分より年齢の若い人の話を聞いているときに、よく同じようなことを言っているのを耳にし、「あ〜、そういや私もそんなこと言ってたな〜」と振り返ります。

今はというと、「誰ががんばったからじゃない。自分のおかげで今の自分がある」という気持ちは消え去り、みなさんのおかげで今の自分がある、という気持ちです。ピュアに。

この心境の変化がいったいなぜ起こったんだっけな〜と思い起こしてみると、おそらく、幼い頃から現在に至るまでの人生でのさまざまな因果関係について気づきが起こったことがきっかけだったように思います。

どんなささやかな出来事や登場人物でさえ、よくできたドラマのように、後々のアレのためだった、これの元となったとか、1つのできごとが無数のできごとに絡んでいたりと、自分の人生はものすごく手の込んだストーリーになっているということがわかると、自ずと自分の部分じゃない他の人物の働きや我が人生への絡みが見えてきて、自分だけで成し遂げたことなど実はないのだなぁと感じたわけです。
とはいえ、自分がせっせとそのストーリーの中を生きてきたから、達成できた部分もあるので、自分の働きも重要です。
すべての登場人物や舞台がどれも等しく重要で、どれが欠けても今の状態はないかもしれないのです。

人生に対して、生命に対してある種の俯瞰した視点を持てたとき、ひとつエゴが落ち、みなさんのおかげ、という気持ちになれるのかもしれません。

それがさらに極まっていくと、「生かされている」という、有名な境地に至るのかなぁと思います。タオですなぁ。


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